2023 . 07 . 28

メディクスNEWS 第1回 「災害とお薬⼿帳と実習⽣」

不知火メディクスの事をもっと多くの方に知ってもらいたいとの思いから、定期的に情報発信していこうと思います。

記念すべき第1回目と言うことで、今回は真面目な文書になっています。

さて7月と言えば近頃毎年のように、記録的大雨という言葉をよく耳にします。
記憶に新しいと思いますが、3年前の2022年7月に大牟田市は豪雨災害に見舞われました。
24時間降水量は446.5㎜を記録し、市内各所で大規模な浸水や土砂崩れ等により死者2名の人的被害をはじめ、家屋や公共土木施設等に甚大な被害を受けました。
そのような災害時に重要な役割を果たすのが「お薬手帳」です。それを証明したのが、2011年の東日本大震災でした。
日本薬剤師会の報告によると、災害で医療支援に入った多くの医療従事者が被災地で診療を行う上でお薬手帳が役に立ったと語っています。お薬手帳があることで、どんな病気を持っているのか、普段どんな薬を飲んでいるのか分かり適切な医療を受けることができます。
本来ならば、お薬は医師の診療を受けた上で、処方せんを元に薬局でお薬を受け取ることが出来ますが、2016年の熊本地震の際は、やむを得ない理由で医師の診察を受けることができない場合お薬手帳があれば、薬局でお薬がもらえるという特例もありました。
また、お薬手帳を持参して頂くと、お薬代が安くなる場合もございます。紙媒体は面倒だという方は、最近は電子お薬手帳もあるので、アプリなどをスマートフォンなどに入れておくと便利です。

お薬手帳、活用されてみてはいかかでしょか。

最後に現在くぬぎ薬局では、2名の薬学部の学生が8月中旬まで実務実習を行っています。薬学教育にも力を入れており、薬剤師会と協力してほぼ毎年学生の実習を受け入れています。後進の育成は地域医療を衰退させない為にも必要な事だと思っています。お薬を貰われる際に学生からお話させて頂く場合もあるかとは思いますが、ご協力を宜しくお願い致します。

くぬぎ薬局 江﨑