2024 . 02 . 13

メディクスNEWS 第5号 つばき薬局 在宅医療の取り組み

今回はつばき薬局の取り組みについてご紹介致します。
その前に、薬局における外来と在宅医療についてお話致します。
外来とは、一般的に病院で受診が終わった後、処方せんをもらって薬局に持ち込まれると思います。その薬局内で医療サービスを提供すること、これを外来と言います。

対して在宅医療は、薬剤師が患者のご自宅に訪問し、薬が飲めているか、体調変化や残薬はないかなどをチェックします。医療サービスの面では、外来より広い視点で患者を見ることができます。この外来から在宅医療への転換がつばき薬局の取り組みです。

在宅医療は病院に来られない患者に対して医師が訪問し、薬剤師が薬を届けて指導することが一般的でした。しかしつばき薬局では、それに加えてデイケアを含めた外来患者の中で、お薬が飲めているかが気になる患者をピックアップし、医師に提案して訪問へつなげるようにしております。依頼を待つのではなく、薬剤師自ら動くことを大切にしております。

これにより、それまで見えにくかった患者の生活の内容を知ることができ、ご自宅に残っているお薬を確認し、調整することができました。また、症状を訴えられた方に対し、薬剤師が介入することで、お薬による副作用を考えたり、見つけたりすることが可能です。実際に下痢を訴えていた患者の飲んでいるお薬から、下痢をする確率が高いお薬を除き、改善につなげた事例があります。

在宅医療は外来よりも、生活の状況やお薬が飲めているかなどが把握でき、より良い医療につなげる可能性を秘めています。安心できる医療を提供するために、この取り組みを継続していきたいと思います。

つばき薬局 近藤